2017年10月26日木曜日

金沢モリスハウス演奏会


 10月22日の日曜日、折しも台風21号が襲来して、日本中が大荒れの日に、私は金沢で歌を歌ってきた。すなわち、犀川べりにある、ウイリアム・モリスの家を模した教会建築(もとは結婚式場であった由)を会場として、北山吉明・昌平父子の演奏会が開かれたのだが、そこに、特にお願いして出演させていただき、『あんこまパン』全曲、R・ヴォーン=ウイリアムズの歌曲『Whither Must I Wander?』、そして武満徹作詞作曲にかかる『翼』の三曲を独唱し、なおまた、アンコールに、北山父子と三人で古関裕而作曲『高原列車は行く』を重唱してきたというわけである。私の歌のピアノ伴奏は、井谷佳代さん、この写真にピアニストが写っていないのは、まことに残念でありますが・・・。
 折しも台風のための猛烈な風雨のなか、満席の会場では、皆さんが温かく迎えて下され、まことに気持ちのよい演奏会であった。
 写真は、そのうち、『あんこまパン』を熱唱しているところである。
 この教会建築は、声が理想的に響いて、じつに歌いやすいホールである。
 今後、またこの会場を使って、デュオ・ドットラーレの演奏会なども、目下企画しているところ、ぜひお楽しみに。

2017年10月7日土曜日

文庫版謹訳源氏第二巻



 九月から刊行が始まった『(改訂新修)謹訳源氏物語』も、順調に推移して、このほど、第二巻が無事刊行の運びとなりました。
 第二巻は、末摘花から花散里まで、藤壷との密通やら、野宮の別れ、さらに須磨への退隠、明石の入道との不思議な縁など、読みどころ満載で、面白い巻々です。
 まだまだ先は長く、当分大変ですが、校閲者のAさんともども、ねじり鉢巻きで改訂作業に当っています。どうか皆様、本文決定版としての文庫版『謹訳源氏物語』どうぞ最後まで御贔屓にお願い申し上げます。