2022年6月21日火曜日

私の作詩歌曲の集大成、倉藤理大『詩の旅』コンサートへのお誘い



  急に蒸し暑くなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
 さて、かねてバリトンの倉藤理大(くらとう・りおお)君は、私の作詩した新しい歌曲をつぎつぎと演奏して、世の中に紹介してくれていましたが、このほど、その集大成というべき演奏会を地元の静岡と東京とで開催してくれる運びとなりました。
 くわしくは、上記のプログラムをご覧いただきたいのですが、今回は、とくに『追憶三唱』の歌曲集としての完全演奏という意味での初演となりますので、私もワクワクとしているところです。倉藤君は、ソフトな持ち味の、説得力に富むバリトンで、いつも真摯に作品に向かい合ってくれていますので、作詩者としてもおおいに期待をしているところです。
 両演奏会とも、私もちょっとゲストでお話しなどすることになっていますので、どうかみなさま、ふるってご来聴のほど、こころよりお願い申し上げます。

2022年6月7日火曜日

たいへんに御無沙汰を


 

 みなさま、たいへんに御無沙汰をいたしておりました。
 このところ、みょうに忙しくなってきて、ついつい気がつけば二ヶ月以上も経っておりました。まことにごめんくださいまし。
 さて、もう六月となり、本日は信州信濃大町の家に良い空気を吸いに来ています。こちらはまだ小寒い感じがして、夜はダウンを羽織っているほどです。が、さすがに、遠景には北アルプスの雪白い高嶺、近景には水満々たる早苗の田、じつに美しい安曇野であります。
 ところで、きょう、ちょっと池田町のスーパーへ買い物に行き、ひさしぶりに信州らしいものを買ってきました。これがむかしは養蚕が盛んであった信州らしい逸品、つまり、蚕さんの糸を取った残りの中子・・・つまりサナギの佃煮であります。たべたことありますか?
 まあ、東京では手に入らないので、さっそく買って賞味したところであります。
 どんな味かって? ははは、そりゃ、サナギの味です。それ以上に言いようの無いものでありますが、なんでもとても栄養があるらしい。いまは昆虫食ってのが流行しているけれど、コオロギよりも、昔から信州で食べられていた蚕のサナギのほうを、ぜひお試しあれ。ほかに、信州ではよくイナゴの佃煮なども売っているのですが、これは虫の味というよりは、稲の香りがします。稲を食うから稲子(いなご)なのでありますから、そりゃ旨い。
 しかし、この蚕は、桑の葉しか食わないので、イナゴのようなわけにはいかず、蚕の味だとより批評のしようがありませぬ。
 ともあれ、こういう珍味に舌鼓を打ちつつ、信州より御挨拶であります。呵呵。