2022年6月7日火曜日

たいへんに御無沙汰を


 

 みなさま、たいへんに御無沙汰をいたしておりました。
 このところ、みょうに忙しくなってきて、ついつい気がつけば二ヶ月以上も経っておりました。まことにごめんくださいまし。
 さて、もう六月となり、本日は信州信濃大町の家に良い空気を吸いに来ています。こちらはまだ小寒い感じがして、夜はダウンを羽織っているほどです。が、さすがに、遠景には北アルプスの雪白い高嶺、近景には水満々たる早苗の田、じつに美しい安曇野であります。
 ところで、きょう、ちょっと池田町のスーパーへ買い物に行き、ひさしぶりに信州らしいものを買ってきました。これがむかしは養蚕が盛んであった信州らしい逸品、つまり、蚕さんの糸を取った残りの中子・・・つまりサナギの佃煮であります。たべたことありますか?
 まあ、東京では手に入らないので、さっそく買って賞味したところであります。
 どんな味かって? ははは、そりゃ、サナギの味です。それ以上に言いようの無いものでありますが、なんでもとても栄養があるらしい。いまは昆虫食ってのが流行しているけれど、コオロギよりも、昔から信州で食べられていた蚕のサナギのほうを、ぜひお試しあれ。ほかに、信州ではよくイナゴの佃煮なども売っているのですが、これは虫の味というよりは、稲の香りがします。稲を食うから稲子(いなご)なのでありますから、そりゃ旨い。
 しかし、この蚕は、桑の葉しか食わないので、イナゴのようなわけにはいかず、蚕の味だとより批評のしようがありませぬ。
 ともあれ、こういう珍味に舌鼓を打ちつつ、信州より御挨拶であります。呵呵。