多くの読者の方々、大変にお待たせして申し訳ありません。
第六巻は、若菜(上・下)だけで一冊です。この若菜の巻は、源氏物語のなかでも、とりわけ盛りだくさんな、そして面白い巻で、普通の巻の五帖から六帖分ものヴォリュームをもった、ちょっと独立した長編小説という感じがあります。
とりわけ、朱雀院の鍾愛する第三皇女、女三の宮の源氏への降嫁と、柏木の衛門の督の道ならぬ恋、また、源氏の最愛の人紫上の重病、そこへまた六条御息所の亡霊の出現、そして朱雀院の出家、さらに女三の宮の不義の子懐妊やら、柏木の懊悩やらと、ほんとうに奥行きの深い、また文学的にも読みどころの多い巻です。
前巻に引き続き、第六巻も、サイン入りの本をネット販売いたします。くわしくは、本HPの「最新情報」のところをご覧下さい。
ぜひ引き続き御愛読のほど、お願い申し上げます。