ずいぶんまた更新をさぼっていたことを申し訳なく思っています。
じつは、『謹訳平家物語』の第三巻を書き上げるのに専念していたこともあり、なかなかここにご報告することがありませんでした。
しかし、それも無事完了して、現在のところ四月の末には、第三巻がリリースされる見込みとなっております。
さるところ、きのう、『サライ』という雑誌に頼まれて「私の朝食」という取材を受けた。しばらく前にも、別の雑誌で同じような企画があり、それにも出たので、やや重なるところが避けられないけれども、まあ朝食はそれほど変ったものは食べないので、すこしだけ変化をつけて出すことにした。今回の献立は、ほんとに毎日の朝食というのに近く、ご覧のように、ソーセージとブロッコリの茹でたのが主菜で、そこにフルーツトマトをサイドディッシュとしてつけた。これには「便利で酢」というトキワという会社の作っている調合酢と黒胡椒がかけてある。この食べ方はトマトの調理法としてベストではないかと、私は密かに思っているところである。主食としては自家製食パンのココナッツオイル焼き、それに自家製柿コンポートをジャム代わりに添えた。左上に見えているのはデザートで、これは「デコポンのピザ」である。なに、できあいのピザ台に、デコポンの実を剥いて散らし、そこに砂糖と黒胡椒を適宜蒔いてから、低脂肪の融けるチーズをのせて、250度で6分ほど焼いた、それだけのものだが、これがまた実に美味しいデザートである。たまたまピザ台とデコポンがあったので、試しに作ってみたら大成功であったという次第。どうか皆様もぜひ、夏みかんや伊予柑などでお試しあれ。ほかに、飲み物はミルクティ、そして無脂肪ヨーグルトとヤクルト400を一本。実際には、この朝食は二人前である。
このサライの記事は、五月発売の六月号だという話なので、まだだいぶ先のことであるが、刊行の暁には、ご覧いただければ幸いである。