2016年7月17日日曜日

猿の群れ

信濃大町の山荘あたりは、ほんとうに豊かな里山という感じで、熊も出る、鹿も歩く、イノシシも走る、そしてニホンカモシカなども折々村内をぶらついている。なかで、もっともよく来村する賓客はニホンザルの群れ、というか一家である。大きなボス猿があたりを払うような威勢を示してゆく周囲を、何頭かの母猿はおのおの小さな子猿をおんぶしたり抱っこしたり、少し大きくなった少年猿は、人間の子供と同じように、縦横無尽に駆け回り、大声を出し、好奇心を発揮し、それはもう見ていると可愛いものだ。
 ただ、この野生の猿も、近づくと危険なので、遠くから眺めるだけである。
 現在私の家は、屋根の塗装工事のための足場が組んであるので、いわば、猿にとってはジャングルジム風の面白さがあると見えて、若い猿どもは、この足場に上ったり降りたり、走ったり、ゆすったりと、楽しそうに遊んでいる。
 たまたま一匹が足場に乗って辺りを眺めているところが写真に撮れたので、ここもと御目にかける。なんとなく格好になってるねえ、これは。