2018年11月3日土曜日
信濃路は秋盛り
1日の木曜日に、大町の山荘まで、日帰りで片づけに行ってきた。
というのは、夏に山荘から帰ってきたときには、またすぐ戻るつもりで、簡単に片づけた程度だったのが、実際には、台風の襲来やら、仕事のひっ迫やら、いろいろなことに邪魔されて、それっきり行くことができなかった。
そのため、冷蔵庫の中とか、いろいろ片づけてこないといけなかったので、大急ぎで日帰りしたというわけである。
行ってみると、道中はまだまだ紅葉は始まったところで、大したことはなかったのだが、信濃路に入ると俄に色が濃くなり、エコノミスト村内は、まさに目を奪われるような紅葉の真っ盛り、濃く淡く、黄に赤に緋に茶に、無限の色のグラデーションの美しさは、これが自然の力なのだと、今更ながらに感銘を深くした。こういう自然の美しさを「あはれ」と見る目と心は、ディズニーランドだの、ナニガシ公園の電飾だの、そういうさかしらなる人為をむしろ「見たくないもの」として拒絶する。あさはかなる人知は、とうてい自然の偉大さにかなうものではない。が、この綾羅錦繍の景色はほんの一時(いっとき)のこと、万物は無常である。今年は良い時に見ることができて、まことに幸いであった。善き哉信州、善き哉日本の秋!