2026年9月11日、私としては、ちょっと珍しい新作初演コンサートに立ちあった。
HPの「予定」欄にもご紹介しておいたごとく、常磐津兼豊さん主宰の新作発表のリサイタルで、私の作詞、兼豊さん作曲の新作、組歌『冬の蝶』が初演されたのである。
写真は、その新作『冬の蝶』の演奏中の一枚。左から二番目が兼豊さんである。
これは、音楽的には、常磐津の音楽を用いながら、詞章そのものは、むろん浄瑠璃ではなくて「歌」の詞、しかし、演奏はあくまでも常磐津という浄瑠璃のスタイルを基礎として、そこからさらにコンセプトを広げた世界、とでもいうべきか……私には、うまく説明できないのだが、ともあれ、私の詞に兼豊さんが、曲をつけた新作の邦楽作品となった。やはりそこはかとなく浄瑠璃の常磐津の風情を讚えながら、新しい要素もふんだんに盛り込んだ作品となって、大いに好評を博したのは、まことに嬉しい限りである。
兼豊さんは、私の芸大での早い時期の教え子で、もっとも熱心に私の講義を聴いていた学生であったが、今はこうして立派な演奏家となった。
お陰さまで、チケット完売の満席で演奏されたのは、ありがたいことであった。