2011年9月11日日曜日

稲童(いなどう)の月見


 きょうは北九州の行橋というところへ行って、講演をして戻ってきた。
 この行橋市は、大分県との境に近いところであるが、その稲童というところに、地元の画家原田脩の作品を展示顕彰するために、地元の有志がみなボランティアで力をあわせて作ったという美術館がある。
 ごらんのような、水田の豊かなところで、折しも豊年満作の稲穂が垂れ、そして中秋の名月を明後日に控えた、佳日であった。
 私は日本文学のなかで、日本人はどのように月を眺めてきたか、という話をした。よい海風が吹いて、心地の良い夕べであった。