2015年12月1日火曜日
柿コンポート
ことしは、例年になく庭の柿が大なりをした。三〇〇個も生ったろうか、枝もたわわに、しかもひとつひとつの実も大きく、かつ甘く、おどろくほどの好成績であった。自分の家ではとうてい食べきれないので、何人かの知人にも配ったりしたが、それでもまだダンボールに一杯残った。このまま置いておけばやがて腐ってしまう。しかし、せっかく柿の木ががんばって恵んでくれた柿を、腐らせては申し訳あるまい。そこで、私はこれをコンポートにして瓶詰めとして保存することにした。
柿だけでは酸味がないので味が薄い。そこで、おりしも到来していた紅玉りんごをプロセッサで粉砕して混ぜ、なおかつレモン汁と赤ワインもたっぷり加えて煮た。
そうして熱々のところを瓶詰めにして密封したので、これで当分保存がきく。
食べてみると、甘味、酸味、そしてちょっとコリコリっとした歯ごたえも楽しく、なんともいえない好風味となった。これを毎朝のトーストに乗せてたべているが、いっぽう、写真のようにヨーグルトを添えてみると、なかなかたのしいデザートにもなる。ぴりっとさせるために黒胡椒をひいてかけてあるが、これがまたデザートとしてはじつにおいしい。
こんなおいしい甘柿を山のように恵んでくれた柿の木には、ことしはお礼肥えでもやらなくてはなるまいかと思っているところである。