2016年11月21日月曜日

謹訳平家物語完結


 申し遅れました。
 すでに、十一月の頭に、かねて刊行中であった『謹訳平家物語』の最終第四巻が刊行となり、これにて、本作は完結となりました。
 第四巻は、いよいよ大詰め、壇ノ浦で平家が滅亡し、その一族がみな滅ぼされるまでを描き、副次的に義経が頼朝に追われる身となる話もここに描かれます。
 そうして、一番最後に『灌頂の巻』が置かれて、壇ノ浦で生き残った建礼門院が、大原野寂光院に隠棲して念仏三昧の寂しい暮しのなか、後白河法皇が突如訪ねてくる物語が、しみじみとかたられて、さしも長い物語もここに終焉を迎えます。物語全体のなかでも、格別に味わい深いのがこの第四巻に収められた巻十から十二、並びに灌頂の巻であります。
 平家一族の亡魂への鎮魂の物語と言っても良い本作は、私が高校生の頃から愛読に愛読を重ね、心を込めて訳述したもので、ぜひぜひ、ぜひぜひ、多くの方々に読んでいただきたい、それも黙読ではなくて、音読で、しかも聴き手を前にしての朗読で読んでいただけると、もっともよく味わいがわかるだろうと思います。産経新聞の書評欄に、中島誠之助先生が、素晴らしい書評を書いてくださいましたし、また読売・毎日両新聞の書評欄にも著者インタビューが出たところです。合わせて御一読のほどお願いいたします。
 またもと雑誌ミセスの編集長だった岡崎成美(おかざき・しげみ)君が、この作品についてのインタビュー動画(Ⅰ・Ⅱ)を作って、彼自身のフェイスブックにアップしてくれました。こちらもぜひ検索のうえ、ご一瞥くださいますと嬉しく存じます。
 動画や書評は次のサイトでご覧下さい。

↓岡崎成美さんのフェイスブック

https://www.facebook.com/shigemi.okazaki.3?ref=br_rs

↓岡崎成美さんのツイッター(ツイッターでも、動画はご覧になれます)

https://twitter.com/mrsokazaki

↓産経ニュース 〔書評倶楽部〕 中島誠之助さん書評 

http://www.sankei.com/life/news/161119/lif1611190028-n1.html

↓毎日新聞 「今週の本棚」

http://mainichi.jp/articles/20161120/ddm/015/070/030000c