2019年11月23日土曜日

ピクルス


 ピクルスを作った。
 このピクルスは最近頻繁に作るのだが、メインは、カリフラワーである。ただし、カリフラワーのあの白い花のところだけではなくて、回りを包むように付いてくる葉っぱ、とくにその白い部分がとても美味しいので、これを捨ててはもったいない、ぜひピクルスとして賞味しようということを考えた。
 カリフラワーもアブラナ科の植物なので、この葉っぱの白いところは、白菜の白いところとどこか似ている。そうして一見すると固くて食べにくそうに思うのだが、じつはそうではない。これをよく洗って、一口に切り、ちょっと塩を加えたお湯で、五、六分ほど茹でる。このとき、中心の心棒のところも、表の堅い繊維のところだけ切り捨てて、真ん中の軸のところはやはり一口に切って、葉っぱといっしょに茹でる。
 今回は、よい加賀蓮根が手に入ったので、これも加えた。ただし、蓮根や人参は、ほんの一分も茹でればよい。そうしないと歯ごたえが死んでしまう.もう一つ入っているのはカリフラワーの花とタマネギで、これらはほんの三十秒だけ湯通しをする。
 で、これをピクルスの壜にギュウギュウに詰めて、味つけの酢を掛けるのだが、今回は、『ええあんばい酢』というすでに味の決まっている調味酢をつかって簡単に作った。これがじつは相当においしい。スパイスは、ローリエ、黒胡椒、そして鷹の爪、これらは調味酢のほうに加えて煮立て、その煮立っているやつを、熱くなっている野菜にかけて、ただちに蓋で密閉する。これでこのピクルスは翌日から美味しくたべられて、開封しなければ相当に日もちもする。いままで捨てていたカリフラワーの軸や葉っぱがこれほどおいしいとは勿体ないことをしたものだ。ゴミも出なくなって一石二鳥。