2021年10月15日金曜日

Apple Crumble

 信州の農家直売所で、ちょうど今、季節柄の林檎の取れたてをたくさんに売っていた。 
まだすこし若い感じの紅玉もあったが、それよりも、深いワイン色とでもいうか、赤黒いような色をした「秋映」という種類の林檎が、いかにも美味しそうだったので、今回は、そちらを買ってみることにした。これは長野県で品種改良して作り出された銘柄だということで、その生産は、九割以上が長野県、つまり信州の林檎なのだ。
 で、これを(むろん皮ごと)食べてみると、酸味・甘味・香りの三位一体、どれもバランスよく仕上がった林檎で、じつにじつに美味しかった。
 そこで、これほど美しい深みのある色なのだから、それを活かして、イギリスのデザートであるアップル・クランブルを作ってみた。案の定、ご覧のように、美味しそうな色にできあがり、得も言われぬ芳香がキッチンに充満している。このトッピングの下に、豊かなワインレッドの皮つき林檎がしっくりと煮えているのである。
 これからミルクティでも淹れて、さっくりと食べてみることにしよう。いやなに、食べてみなくても、もうこの顔色を見ただけで、美味しいに決まっていると分るのである。ははは。
 作るのはごく簡単だけれど、焼くのに一時間かかるのが、ちょっと一手間である。
 しかし、うまいぞ〜〜〜。