2021年8月10日火曜日

新しい動画を作りました

みなさま、大変に御無沙汰をいたしておりまして、申しわけありません。
このコロナ禍で、出歩くこともならず、また一方では猛暑にまいっていることもあって、ほぼ毎日、ステイホームというのが現状でありました。

そんななか、『秋宵偶感』と『夢の雨』の新しい動画を作成して、YouTubeにアップしましたので、ここもとご報告申し上げます。
今回は、呉混声合唱団のテノール、砂川則和さんの歌唱、信川真葵さんのピアノという、まったく新しいパーソネルの音声に、ぐっと趣を変えた絵を番わせました。
同じ歌でも、ずいぶん雰囲気が違って聞こえるものだなあ、というところを、お楽しみください。
いずれも、実際の動画制作は、わがオフィスの元秘書の井上迪子君の手になるものです。
なお、『秋宵偶感』の画像は、家蔵の『Greater London』という19世紀の地理案内書の挿絵の銅版画などをスキャンして使用、『夢の雨』は、これも家蔵の川瀬巴水の木版画をスキャンして使用しました。お楽しみいただけると幸いです。


 『秋宵偶感』https://youtu.be/dIk3JuOzC-g


  『夢の雨』 https://youtu.be/obiCzvGoLas

2021年4月22日木曜日

「キネヅカ」に掲載されました


 
 きょう、「キネヅカ」というウエブ雑誌に、私のインタビュー記事がアップされた。
 最近自宅でインタビューを受けたもので、上下二回にわけての掲載となる。きょうアップされたのはその「上」で、「下」は4月23日にアップされるということである。
 ここに掲げたのは、その冒頭の写真で、自宅地下の書庫で撮影したもの。
 内容を読みたいかたは、


 こちらで閲覧が可能である。
 実はこのインタビューは、新著の『定年後の作法』(ちくま新書)の紹介記事というべき性格のものなのだが、それゆえに、私の若い時代からの人生の道筋をすこしたどりつつ、後半はまさにその定年後の年齢になったときの生き方について、思うところを述べている。
 くわしくは、ぜひ拙著をご一読いただきたいのだけれど。

2021年4月10日土曜日

日本たんぽぽ


  春は野草の花も満開になって、歩いている人の目を楽しませてくれる。小金井あたりは、まだまだ自然も多く残っているので、タンポポも珍しくはないが、稀に白い花のタンポポにも遭遇することがある。去年は、自宅のすぐ近くの路傍で、その白いタンポポを発見して写真にも撮ったけれど、今年見たら、そのところはすっかり草が刈られてしまっていて、再び見ることができなかったのはすこぶる残念。
 ところが、きょうまた、歩行運動中に、小金井市内の某所で、これはめずらしい在来種のニホンタンポポに巡り合うことができたのは、非常に嬉しいことであった。見たところは一般的な外来種のセイヨウタンポポとあまり変りはないのだが、ただ花の下の萼のところが、爪のように反り返っている外来種に対して、すらっと花を包んで反り返らないのがニホンタンポポで、気を付けて見ているが、今ではほんとうに少なくなってしまっている。それゆえ、きょうは、良いものを見た、と嬉しくなった。

2021年4月8日木曜日

オンラインの源氏講演イベント


 

 なにぶん、このコロナ禍で、講演やらトークイベントなどが、みな実施困難となっているなかで、このたび、上記のように有隣堂の肝いりで、オンラインの『源氏物語の楽しみかた』についてのトークイベントが実施されることになりました。
 申し込みについては、


 こちらのサイトからお入りいただくことになります。
 どうか揮って御参加をお願いします。

 なお、これには視聴のみのチケットと、サイン本購入込みのチケットと二種類あります。
 こちらは、

 

このとおりの内容で、


こちらをご覧下さい。

なお、当日の都合のつかない方も、アーカイブにて後日視聴していただけるようになりました。下記のURLをご参照ください。

 https://www.yurindo.co.jp/storeguide/70461

 


2021年2月26日金曜日

『源氏物語の楽しみかた』が東洋経済に紹介されました

 


 ややお堅い雑誌だけれど、『東洋経済』という雑誌に、拙著『源氏物語の楽しみかた』(祥伝社新書)の紹介記事が掲載された。
 おかげさまで、この本も発売早々ご好評を得て第二刷となった。この、本の売れない時代に、まことにありがたいことである。
 アマゾンでの売れ行きも好調なのは、このコロナ自粛時代に、すこしじっくりと古典にでも心を遊ばせてみようという人が増えたのかもしれない。ぜひ、そうであってほしいものである。
 この記事をごらんになりたい方は、
 

 こちらからどうぞ。


 

檜書店の新刊書について


 

 先に檜書店から出した新刊書『謹訳世阿弥能楽集(上)』について、ちょっと一言著者のことばをYouTubeにアップしてほしいと檜書店からの依頼を受け、ごらんのような動画を作りました。撮影者もおらず、私がただ一人で、iPadをセットし、独白のスタイルで少々かたってみましたので、もしよろしければぜひちらりとごらん下さいませ。

 こちらのURLで、YouTubeの動画をごらん頂けます。

2021年2月6日土曜日

通俗民権論


  つい最近、福澤諭吉の『通俗民権論』の初版本を手に入れた。
 こういう装訂の本は、古書界では「ボール表紙本」と通称している。表紙に厚いボール紙を用いて、上にタイトルや飾り枠、あるいは多くは多色刷りの表紙絵を印刷した紙を貼りつけた略装の洋装本である。そして、背は多くのものは角背で、ごらんのような背布を貼り付けて装訂してある。用紙は、比較的粗悪なザラ紙のような洋紙で、したがって経年変化で酸化して茶色く変色しているものが殆どである。こういう装訂は、おそらく西洋から入ってきたリードル、つまり語学教材のようなものがお手本だと思うが、これは明治20年くらいがその刊行のピークであって、明治三十年以降はめっきりと数が減り、やがてもっと上質の洋装本に取って代わられるのである。いわば鹿鳴館時代に代表されるような、文明開化的文物の一つにほかならない。この本は出版人が福澤諭吉となっていて、慶應義塾の比較的早期の出版物である。また、ボール表紙本としてはもっとも早い時期の出版に属する。慶應義塾の出版物でも、『学問ノスヽメ』のごときは、木版、活版いずれも、通常の和綴じ本なので、この本などは新機軸を狙って出した文明開化的出版であったろう。内容も装訂も、ともにこの時代をよく表している。いまこういうきれいな状態の初版本が手に入って、これを眺めていると、明治11年時に44歳であった福澤の思いが偲ばれるような気がする。慶應義塾の往時の好個の出版物がわが書室に来てくれたことを、私は塾員の一人として、たいへんに嬉しく思っている。