2011年11月12日土曜日

レンコン三昧

 なにを隠そう、私は人も知る大のレンコン好きであって、この地味なる野菜を愛好することひとかたでない。
 ただ野菜として好きだというだけでなくて、医食同源の立場からして、これは欠く事のできない食養生の薬なのだ。
 レンコンというものは、まず、ビタミンCを大量に含有し、しかも、それがレンコン独特のでんぷん質に保護されているために、加熱してもあまり壊れないという特徴があるのだそうだ。また、食物繊維に富み、カロリーは低く、さらにはポリフェノールも豊かに含んでいるんだそうで、およそ体には非常に良いもの。とくにまた漢方のほうでは、レンコンは気管支とか咽喉、声帯など上気道の薬として著効のあることが知られ、これを乾燥して粉末にしたものは、香蓮といって、声帯の妙薬である。
 いまこの季節は、喘息傾向のある私には、レンコンと梨が欠かせない食物である。で、どこかに安全で良いレンコンはないかと探した結果、逢着したのが、徳島の篤農家久保ファームの作っているレンコンであった。さっそく取り寄せてみると、ご覧のように立派なレンコンで、これが東京のスーパーで買うのよりも安い。味は比べ物にならぬくらい、こちらが上等である。ただし、今年は台風の影響で肝心のときに葉が傷んでしまい、作柄は例年に比べるとうんと落ちるのだと、久保さんは残念がる。例年だったら、とてもこの程度ではないのだそうだから、これは来年が楽しみというものである。
 これを私は頻繁に取り寄せて、ほとんど毎日レンコンを食べる。
 そうすると、たしかに気管支が楽なのは不思議なくらい。そして美味しい食べ方をいろいろ研究中である。じっさいの料理した写真などは、また次回に。