2016年12月19日月曜日
同窓会的・・・
きのう18日の午後、新宿の朝日カルチャーセンターで、『流露する人情、平家物語』と題した講演をしてきた。おかげさまで教室は満席で、補助イスが出たということであったが、みな和気靄々たる雰囲気のなか、私は講釈師よろしく合戦場やら、別れの愁嘆場やらの謹訳を朗読したり、平家物語の概説をしたり、できるだけ分かりやすくと心がけて話をしてきた。もうすこし若い人たちにも聞いて欲しいなあとは思うけれど、なかなか若い人にまではこの思いが伝わらないのは、歯がゆい思いがする。
この講座に、かつて慶應義塾女子高で教鞭を執っていた時分の教え子たちが集まってくれて、久しぶりの「リンボウの授業」を楽しんでくれた(彼女達は、リンボウ先生なんて敬称は付けやしないので、リンボウさんとか、リンボウと呼び捨てとか、まあそんなものであった)。みんなもう立派な「おとな」ではあるが、しかし、集まって話をすれば高校時代そのまま、心はいつまでも若いのである。この写真を撮ったあと、みんなでひさしぶりの同期会というか女子会というか、新宿の某料理屋で楽しい会食の一時を過ごした。教師冥利に尽きるというのは、こういう時である。