2017年4月26日水曜日

Songs of Travel


 きょうは、かねて注文していたヴォーン=ウイリアムズの『旅の歌』の楽譜が届いた。
 とくにその第一曲の「ヴァガボンド」という歌は人口に膾炙していて、多くの歌手が歌っているけれど、なかなかこの全曲演奏を聞く機会は日本では無い。
 そこで、YouTubeの動画にどんなのが上がっているかな、という興味を持って検索してみたら、いくつか全曲演奏の動画を見付けた。
 片端からそれを聴きながら、ずっと楽譜を読んでいると、ああこれはいい作品だなあと今さらながら心にずんと来るのであった。
 なかでも、第七曲の「Whither must I wander」という歌はほんとうにしみじみとして、詩も曲もまことに美しい。聴いているうちに涙が出てくる。そうして、この曲は練習すれば私自身も歌えるような気がしてきた。いや、ぜったいにこれは歌ってみたい。詩は、ロバート・ルイス・スティーヴンソンである。この詩が絶品である。
 それを聴いたついでに、あのロイヤル・アルバート・ホールで毎夏毎日催されるBBCのPROMの動画もいくつか見た。とくに最終日の、「Rule Britania」やら、「Land of Hope and Glory」などは、聴衆総立ちでみんな大声で歌っている。ああ自分もここにもう一回行ってみたいなあと、つくづくイギリスが懐かしくなった。そうして、やっぱり俺はイギリスが好きだ、と自分に向って呟いた。