2009年11月22日日曜日
源氏物語講義
きょうは、横浜の労働プラザというところで、朝日カルチャーセンター横浜教室の主催する『源氏物語』についての講演をしてきた。二時間たっぷり、源氏のリアリズムについてお話ししてきたが、みなさん熱心で気持ちよく講義してきたことだった。終わってから、この講演会に参加してくれた、かつての慶応義塾女子高校の教え子たちと一緒に元町の一茶庵という手打ちそばの店であっさりと蕎麦や湯豆腐などを食べ、そのあと、近くの茶店(というんだろうなあ、あれは)若干の甘味とお茶を喫し、それからさんざんおしゃべりなどして帰ってきた。慶応女子高の教え子たちは、いつ話しても気持がよい。私がこの学校で教えていたのはまだ二十代の時分であったから、彼女たちと話していると、その遠い青年時代に帰ったような気持がするのであろう。蕎麦もあんみつもたいへん結構な味であった。元町は三十年ぶりくらいに足を踏み入れたが、なんだか外国の田舎町のような風情で、なかなか好ましかった。