2009年11月29日日曜日

田村高校

福島県郡山にほど近い三春町の県立田村高校へ講演に行ってきた。といっても、高校生を相手に話したのではなく、県内の学校図書館の関係教職員のかたがたの研修会で話してきたのである。テーマは、『古典を読む楽しみ、読ませる教育』ということで、かねて持論の、もっと古典を豊かに面白く読ませたいということを、いくつかの実例を引きながら話した。講演そのものは二時間を超過する長丁場になったが、みなさん熱心な聴衆で、会場には熱気が溢れている感じがした。講演の前に少し時間があったので、校内をぐるりと回ってみたが、入口のところになにやら愛すべき表情をした二宮金次郎の石像があって、いかにも会津らしい空気を感じた。行き違う生徒たちは、みな明朗に挨拶をしてくれて、すがすがしい学校であった。