2011年8月20日土曜日

スコンと音楽


 今日は珍しい客人を迎えて、久しぶりにスコンを焼いた。
 このスコンは、私がいつもロルフィングでお世話になっているロルフィングの名手中村直美さんが、岩手のご実家の畠で、自分で育てたという南部小麦を粉に碾いたものをおすそ分けに与り、それを用いて焼いたものであったが、この粉にはよく合っているらしく、すばらしく美味しく焼けた。
 さて、その珍しい客人というのは、作曲家のなかにしあかねさんと、ご夫君で高名なテノール歌手の辻裕久君である。じつは、このたび、なかにしさんが新しく出す合唱曲のために詩を書いて欲しいということで、『げんげ田の道を』という素朴なソネット形式の詩を贈った。それに作曲ができたので、きょうはその実際に音出しをしながらの、最終調整を行ったのであった。この際、辻君も応援に来てくれて、三人でああでもないこうでもないと、まことに楽しい創作作業をやったところである。
 この合唱曲は、遠からず「Harmony for Japan」プロジェクトというところから刊行される予定である。
 私の詩は、じつは萩原朔太郎へのオマージュのようなつもりで書いたもので、ちょっとその「本歌取り」になっているのである。気がつく人がいるかなあ。
 なお、この詩は、息子の大地が英語詩に訳してくれたので、面白いことに、合唱曲として、日本語でも英語でも、両方で歌えるように作曲されている。きょうはその英語詩の譜割などの調整に、長い時間を費やしたが、面白いアイディアが実現して、それはちょっと楽しみに思っているところである。