2010年8月9日月曜日
むかしの小金井薪能
8月になると、毎年小金井薪能が、都立小金井公園で開催される。この催しは、今を去ること三十数年前に、わが師津村禮次郎師と私とが発案して、手作りで始めたもので、今年はその三十二回になる。今年は8月29日の夕刻からで、演目は、津村師の新作能『朱鷺』と、『鞍馬天狗』の半能ということである。現在も私はこの薪能主催の団体の役員ではあるが、実際には、もっと若い人たちが運営するということになっている。この写真は、その小金井薪能のずっと昔の写真(石橋)で、撮影は森田拾史郎氏。この写真をよくご覧いただきたい。右のほうに写っている裃をつけた地謡の左から二番目に、私が写っている。此の頃は津村師の演能には、たいてい地謡方として出演していたのであった。たぶん私がまだ三十代の前半くらいであろうか。珍しい一枚、とくとご覧あれ。