2009年10月21日水曜日

あけび

さるところで珍しく立派なアケビを手に入れた。アケビというものは、野に成っているところは何度か見たことがあるが、売ってるのを買ったのは、これが初めてであった。さっそく中子の実を食べたが、なにせアケビなどろくに食べた記憶がないので、平気で種まで食べてしまった。ところが、この種は食べてはいけないものであったらしく、口中がイガイガとした感じになってしまい、しばらくその不愉快が取れなかった。調べてみると、種を食べると便秘になるとあったが、幸いに便秘にもならず別段の不具合は生じなかった。このアケビの鞘は味噌炒めなどにして食べると美味しいとあったが、そのイガイガですっかり出ばなをくじかれたせいで、とうとう味噌炒めのほうは試さずに終わった。なにごとも、先達はあらまほしきことなりと兼好法師の教えた通り。東京育ちは、どうもこういうところの基本的ノウハウが不足しているなあと、今さらながらに痛感。