2009年10月30日金曜日

スコン

近く11月9日の午後四時五分から、NHKラジオ第一放送、ラジオ井戸端会議という番組に生出演して、アフタヌーンティなどのことを話すことになっている。そこで、昨日、担当のディレクターらが打ち合わせに来た。どうせなら、ちゃんとしたイギリス式のスコンとキューカンバーサンドイッチ、それに、本式の美味しいミルクティを御馳走することにして、久しぶりにスコンを焼き、キューカンバーサンドイッチを作った。写真は、そのスコンに、クロッテッドクリームとイチゴジャムの載せたところで、スコンはこうやって食べるという見本である。世の中にはインチキなアフタヌーンティばかりがはびこっていて、とくにホテルなどのそれはひどい。東京でまともなティを出すホテルなどは皆無である。どうしてフランス料理の人たちはイギリスのティについてきちんと学ばないでいい加減な自己流でごまかしているのであるか、そしてそのくせ法外に高い金を取っているのであるか、理解を絶している。このスコンの作りかたは、拙著『イギリスはおいしい』の文春文庫版の「あとがき」に詳しく書いてあるので、誰でも簡単に作ることができる。ぜひお試しを。なお、載せるものは、クロッテッドクリームがなければサワークリームを用いられたい。甘いホイップクリームなどを使うのは邪道も邪道、大邪道である。