2009年6月1日月曜日

非喫煙の説

5月30日は世界禁煙デーということで、そのシンポジウムに於
て、『私の非喫煙の論』という基調講演をしてきた。
私はかねてから、熱烈なる禁煙主義者で、タバコは個人の嗜好だか
ら吸うのは自由だとは決して思わない。喫煙者自身の身体的損害は
もとより、その副流煙の危険性、火事や火傷の危険、町の汚染、タ
バコ農家の健康被害、あらゆる害毒を齎し、女性が吸えば胎児や子
どもに深刻な被害を及ぼし、なおかつ無数の病気の原因となり、そ
れがまた健康保険の財政破綻を惹起する。そして多くの死者や病者
が出る結果、国益を損なうこと夥しいものがある。しかも、食堂や
喫茶店などの喫煙は食味を損ない、七割に及ぶ非喫煙者に非常な不
愉快・迷惑をかけるし、とくに子どもづれの客の多いファミレスな
どで喫煙を容認しているのは、甚だしい時代錯誤である。分煙など
は全く不十分な措置で危険はほとんど減らないことは科学的にすで
に証明されている。どこかの大手ファミレスチェーンの経営者で、
時代に先がけて全店で全面禁煙を打ち出す先覚的な人は出ないもの
だろうか。そもそもタバコが財務省の管轄でタバコ事業法という法
律で守られているという状況からしておかしいのである。日本はタ
バコについては、まったく世界の後進国である。下のネクタイは、
巣鴨のとげぬき地蔵さんで制作販売している禁煙ネクタイ。