2021年12月10日金曜日

追憶三唱


 かねて、深見麻悠子君と手を携えて制作中であった、新しい歌曲集『追憶三唱』が出来上がった。今回は自費出版で作ったが、なかなか瀟洒な感じにできあがって、まずは満足しているところである。
これを知友の音楽家の皆さまに贈呈して、コンサートでの演奏を期待している。

 「秋宵偶感」
 「ソネット《七月頌》」
 「百川 一九六七年夏」
 
の三曲が収められているが、三曲通して演奏していただけると、また格別の味わいであろう。
このうち、「秋宵偶感」については、倉藤理大君が昨年清水市でのリサイタルで初演してくれて、そのときの音源で動画を作成、また砂川則和君の歌でも、別の動画を作成してYouTubeにアップし、また「ソネット」についても倉藤君の歌唱動画をアップしてあるのだが、その後、かなり大幅に手を入れて改訂版としたので、その初演はまもなく、12月28日十四時開演、立川たましんRISURUホールにおいて、倉藤君によっておこなわれる予定である。「百川」は11月20日に、田代和久先生がリサイタルで初演してくださった。これらも、近日中に動画を作成して公開する予定である。

2021年10月22日金曜日

香茸飯


  

 じゃーん!
 先にお目にかけた、信濃大町産の名物香茸。その後、遅滞なく天日干しにし、それを水で戻してよく洗い、いしづき近くの泥などが残っているところをきれいに処理してから、細く切って、椎茸・筍といっしょにご飯に炊き込みました。
 上の写真のご飯の上にのっている真っ黒な物体が、即ち香茸の出来上がった姿であります。こんな風に処理して、ご飯に炊いても、持ち前の芳香は充分に香り立って、こりこりっとした食感も好もしく、おいしくいただきました。
 ちゃんと下処理を施したせいか、まったくアクのようなものは感じられず、ただ美味しい香ばしいキノコちゃん、という感じでありました。
 香茸の干したのは、まだ多少残っているので、つぎはなにかと炊き合わせにでもしてみるかと思っているのですが、問題は、戻し汁も真っ黒になるほど、黒い色素が多いことで、炊き合わせるものを考えないと、色が汚くなってしまうという、そこを思案中。まあ、牛肉などはよろしいかもしれぬなあ。
 下の写真は、香茸飯を容器に入れて冷したところでありますが、香茸の香りは、この冷えたやつをたべるとよりかぐわしく香り立つ。写真を拡大してご覧いただきたいのですが、黒くてヨレヨレとしているのが香茸、白っぽくて節のついてるのが布袋竹、香茸の圧倒的な存在感に押されてすっかり目立たなくなっているが、よくみると椎茸の笠もみえる。これは大分の冬菇の名品を戻したもので、これも香り高いものではありますが、すっかり香茸の陰にかくれてしまった。それから、布袋竹とちょっと様子のちがう白い棒ッ切れのようなものが見えますが、これは冬菇の軸を縦に細く割いたもので、笠よりもより強い味と香りを持っています。ただしいしづきは固くていけないので、そこだけは切ってあります。

2021年10月15日金曜日

Apple Crumble

 信州の農家直売所で、ちょうど今、季節柄の林檎の取れたてをたくさんに売っていた。 
まだすこし若い感じの紅玉もあったが、それよりも、深いワイン色とでもいうか、赤黒いような色をした「秋映」という種類の林檎が、いかにも美味しそうだったので、今回は、そちらを買ってみることにした。これは長野県で品種改良して作り出された銘柄だということで、その生産は、九割以上が長野県、つまり信州の林檎なのだ。
 で、これを(むろん皮ごと)食べてみると、酸味・甘味・香りの三位一体、どれもバランスよく仕上がった林檎で、じつにじつに美味しかった。
 そこで、これほど美しい深みのある色なのだから、それを活かして、イギリスのデザートであるアップル・クランブルを作ってみた。案の定、ご覧のように、美味しそうな色にできあがり、得も言われぬ芳香がキッチンに充満している。このトッピングの下に、豊かなワインレッドの皮つき林檎がしっくりと煮えているのである。
 これからミルクティでも淹れて、さっくりと食べてみることにしよう。いやなに、食べてみなくても、もうこの顔色を見ただけで、美味しいに決まっていると分るのである。ははは。
 作るのはごく簡単だけれど、焼くのに一時間かかるのが、ちょっと一手間である。
 しかし、うまいぞ〜〜〜。

 

2021年9月30日木曜日

おおまさり


 じつは、信濃大町のスーパーで手に入れた珍しいものが、もう一つある。それはここもと写真にてお目にかける「おおまさり」という種類の落花生である。もっとも、そういう品種名では売られておらず、単に「茹でる落花生」という名前で売られていたので、ためしに買ってみたのであった。買ったときは、ふつうの落花生だと思っていたのだが、いざ東京に持ち帰って、添付の指示書きどおりに茹でてみると、これが「おおまさり」であることがわかった。
 この豆の大きなことは、スプーンの頭と比較してみると想像できるであろうか。ともかく普通の落花生の倍くらいある巨大な豆で、これは通常茹でて食べる品種である。しかし、栽培されている量は極めて少なく、また流通の時期もごく短期に限られるので、東京では、まず手に入らないし、買おうと思うととても高価である。しかし、これを信州のスーパーで買ったときには、別に高いものでもなく、350円とかそういう値段で、一袋たっぷり入っていた。なんだかお宝を掘り当てたような嬉しさがある。
 すこし濃いめの塩を入れた水で、水から茹でて40分ほど、あとは冷めるまで自然放置するというだけのことなのだが、それで殻のなかの豆にもしっくりと塩味がしみ込んで、またとない好風味となる。まことに嬉しいまぐれあたりであった。

2021年9月28日火曜日

しかく豆


  東京はなんでも手に入る町のようでいて、通常の住宅地のスーパーなどでは、肉も野菜も魚もごく限られた種類しか手に入らない。
 それが、信州あたりでは、東京では見かけない珍しい野菜などを、ごく当たり前に売っているので、じつに楽しい。前回の香茸などもその一例だが、今回は、スーパーで「四角豆」というものを買ってみた。
 ご覧のように、切ると断面が四角になっているので、このように呼ぶのであろうと思うが、みたところはとても豆のようには思えない。がしかし、まずはもっとも単純に茹でてお浸しにして食べてみた。ああああ、じつに美味しい。サクサクっとして、噛むとホロホロっとする。軽い甘みもあって、たしかに隠元豆のような風味もある。パッケージに天ぷらにすると美味しいと書いてあったが、目下のところ、天ぷらのような揚物は作らないということにしているので、それは残念ながらできなかったが、これをサクサクと切って炒め物にして、軽く醤油で味をつけたりしても、たしかに美味しそうだ。
 季節のある野菜のように思うけれど、次回信州に行ったら、またぜひ探して買ってみよう。そしてこんどは炒め物にしてみようか。これほど美味しい野菜がどうして東京に入荷しないのであろうかなあ。

2021年9月24日金曜日

香茸

 東京があまりにも暑いので、信濃大町の山荘にやってきた。すると、こちらはもう最高気温が22度くらい、夜は15度くらいにもなるので、ライトダウンを着ようかという冷涼さかげんで、まことにすごしやすい。
 安曇野は今や稲刈りの真っ盛りで、そこらじゅうで稲刈り機が動いている。いまどきは、もう手刈りしてはさ掛けにしようなんて人は殆ど居ないので、それはもう昔語りになった。
 秋はまた、秋野菜や茸などの最盛期で、今日ふと地元の農家の直売所に立ち寄ってみたら、正真正銘地元産のマツタケを、東京の半額どころか、五分の一くらいの値段で売っていた。それでも充分高価なので、買いはしなかったが。
 そのマツタケの横に、珍しい巨大な茸を山のように売っていた。これはなんだろうと思ってオバチャンに聞いてみたら、「香茸(こうたけ)」という茸だと教えられた。なんでも炊き込みご飯にしたり、甘辛く煮付たりして食べると、独特の芳香があっておいしいというのであった。写真のように巨大なやつが四株くらい一山で1パック2000円だというので、早速買ってきた。もっともこの茸は出るところへ出ると、この五倍くらいする、マツタケなみの高価なものらしい。
 さて、食べる前に、念のためにこの茸の性質について調査してみると、どうやら無毒ということではないらしく、生のままたべると、喉がイガイガしたり、たくさんたべると吐き気を催したりする毒が含まれているという。これを抜くには天日に干して、からから真っ黒になったやつを水で戻して、茹でこぼしたりしてから使うと安全だということである。なかなか面倒である。食べたいけれど、吐き気は困るので、明日から天日に乾し上げることにした。なので、どんな味だかは今のところ分らない。
 この茸は、ご覧のように、茶色くて鹿の子まだらになってるので、別名「鹿茸(ししたけ)」とも言う。ところがそう書くと「鹿茸(ろくじょう)」という漢方薬と同じ字なので混同されやすいが、このロクジョウのほうは、鹿の袋角の剥落したものを乾燥させたもので、まったく別物である。『徒然草』に出てくるのは、このロクジョウのほうで、シシタケのほうではない。念のため。

付言、その後、大町の古いマーケットにもこれを売っていたので、そこのご主人に、どうやって食べるのがふつうかを聞いた。すると、「なーに、こりゃ泥やなんかを落として、それから一回茹でこぼすと、黒い水が出るでね、それを捨ててから使やぁ、別に問題はないで。ま、いちばんふつうには炊込みご飯だな。もっとも、一番簡単で美味いのは、洗ってから、まるまんま炭火で焼いて喰やあ、そりゃもうご町内じゅうにこの良い香りが漂ってせ、それを喰いたさに、そと歩いてる人がぞろぞろ入ってくるってぐれぇさね。まあ、毒ってほどのものじゃなしに、アクがあるから、それを茹でて抜くってこったね。なんでも関西のほうじゃ、これを真っ黒に乾し上げたのを、二本、桐の箱に収めて、結納んときゃ必ず贈るってね。このへんじゃそんなことはしないけどさ」と、子細に教えてくれた。なーんだ、そんなに恐れることはないらしい。ただ、沢山喰うと、とかく茸類は腹を下すから、注意して食べるといいということであった。さて、どうするか、乾し上げるか、このままちょっとだけ味見をするか。ふ〜〜〜〜む。


2021年9月2日木曜日

名果「とよみつひめ」



 昨日、九月一日から、東京は俄かに気温が急降下して、非常に過ごしやすい涼しさになった。涼しいというよりは、もう肌寒い。それもそのはず、今日の最高気温は21度だそうである。一昨日は35度もあったことを思うと、その急激な温度低下にびっくりする。
さるところ、きょう、行橋市のYさんという友人から、おもいがけず素晴らしい無花果を頂戴した。行橋あたりは無花果が名産だということであるが、これが、新しい品種で「とよみつひめ」というのだそうだ。名前も床しいが、さて開梱してみると、あっとびっくり、こんなに大きくて、むっちりと充実して重く、しかも赤黒くなるほどに熟しているのに、ぜんぜん崩れていない。うーむ、これはうまそうだ、と、無花果が無双無二の好物である私は、ただちかぶりつき、たちどころに二個食ってしまった。いやああああああ、なんという素晴らしい無花果だろう。およそ無花果として考え得る最高の糖度、甘い! 甘いだけでなくて、みずみずしくて、しかも味もまた崩れたところが皆無だ。すっくりと立った味わいとでもいうか。
 いやじつに見事な逸品。すっかり脱帽。ありがとうございます。

 

2021年8月10日火曜日

新しい動画を作りました

みなさま、大変に御無沙汰をいたしておりまして、申しわけありません。
このコロナ禍で、出歩くこともならず、また一方では猛暑にまいっていることもあって、ほぼ毎日、ステイホームというのが現状でありました。

そんななか、『秋宵偶感』と『夢の雨』の新しい動画を作成して、YouTubeにアップしましたので、ここもとご報告申し上げます。
今回は、呉混声合唱団のテノール、砂川則和さんの歌唱、信川真葵さんのピアノという、まったく新しいパーソネルの音声に、ぐっと趣を変えた絵を番わせました。
同じ歌でも、ずいぶん雰囲気が違って聞こえるものだなあ、というところを、お楽しみください。
いずれも、実際の動画制作は、わがオフィスの元秘書の井上迪子君の手になるものです。
なお、『秋宵偶感』の画像は、家蔵の『Greater London』という19世紀の地理案内書の挿絵の銅版画などをスキャンして使用、『夢の雨』は、これも家蔵の川瀬巴水の木版画をスキャンして使用しました。お楽しみいただけると幸いです。


 『秋宵偶感』https://youtu.be/dIk3JuOzC-g


  『夢の雨』 https://youtu.be/obiCzvGoLas

2021年4月22日木曜日

「キネヅカ」に掲載されました


 
 きょう、「キネヅカ」というウエブ雑誌に、私のインタビュー記事がアップされた。
 最近自宅でインタビューを受けたもので、上下二回にわけての掲載となる。きょうアップされたのはその「上」で、「下」は4月23日にアップされるということである。
 ここに掲げたのは、その冒頭の写真で、自宅地下の書庫で撮影したもの。
 内容を読みたいかたは、


 こちらで閲覧が可能である。
 実はこのインタビューは、新著の『定年後の作法』(ちくま新書)の紹介記事というべき性格のものなのだが、それゆえに、私の若い時代からの人生の道筋をすこしたどりつつ、後半はまさにその定年後の年齢になったときの生き方について、思うところを述べている。
 くわしくは、ぜひ拙著をご一読いただきたいのだけれど。

2021年4月10日土曜日

日本たんぽぽ


  春は野草の花も満開になって、歩いている人の目を楽しませてくれる。小金井あたりは、まだまだ自然も多く残っているので、タンポポも珍しくはないが、稀に白い花のタンポポにも遭遇することがある。去年は、自宅のすぐ近くの路傍で、その白いタンポポを発見して写真にも撮ったけれど、今年見たら、そのところはすっかり草が刈られてしまっていて、再び見ることができなかったのはすこぶる残念。
 ところが、きょうまた、歩行運動中に、小金井市内の某所で、これはめずらしい在来種のニホンタンポポに巡り合うことができたのは、非常に嬉しいことであった。見たところは一般的な外来種のセイヨウタンポポとあまり変りはないのだが、ただ花の下の萼のところが、爪のように反り返っている外来種に対して、すらっと花を包んで反り返らないのがニホンタンポポで、気を付けて見ているが、今ではほんとうに少なくなってしまっている。それゆえ、きょうは、良いものを見た、と嬉しくなった。

2021年4月8日木曜日

オンラインの源氏講演イベント


 

 なにぶん、このコロナ禍で、講演やらトークイベントなどが、みな実施困難となっているなかで、このたび、上記のように有隣堂の肝いりで、オンラインの『源氏物語の楽しみかた』についてのトークイベントが実施されることになりました。
 申し込みについては、


 こちらのサイトからお入りいただくことになります。
 どうか揮って御参加をお願いします。

 なお、これには視聴のみのチケットと、サイン本購入込みのチケットと二種類あります。
 こちらは、

 

このとおりの内容で、


こちらをご覧下さい。

なお、当日の都合のつかない方も、アーカイブにて後日視聴していただけるようになりました。下記のURLをご参照ください。

 https://www.yurindo.co.jp/storeguide/70461

 


2021年2月26日金曜日

『源氏物語の楽しみかた』が東洋経済に紹介されました

 


 ややお堅い雑誌だけれど、『東洋経済』という雑誌に、拙著『源氏物語の楽しみかた』(祥伝社新書)の紹介記事が掲載された。
 おかげさまで、この本も発売早々ご好評を得て第二刷となった。この、本の売れない時代に、まことにありがたいことである。
 アマゾンでの売れ行きも好調なのは、このコロナ自粛時代に、すこしじっくりと古典にでも心を遊ばせてみようという人が増えたのかもしれない。ぜひ、そうであってほしいものである。
 この記事をごらんになりたい方は、
 

 こちらからどうぞ。


 

檜書店の新刊書について


 

 先に檜書店から出した新刊書『謹訳世阿弥能楽集(上)』について、ちょっと一言著者のことばをYouTubeにアップしてほしいと檜書店からの依頼を受け、ごらんのような動画を作りました。撮影者もおらず、私がただ一人で、iPadをセットし、独白のスタイルで少々かたってみましたので、もしよろしければぜひちらりとごらん下さいませ。

 こちらのURLで、YouTubeの動画をごらん頂けます。

2021年2月6日土曜日

通俗民権論


  つい最近、福澤諭吉の『通俗民権論』の初版本を手に入れた。
 こういう装訂の本は、古書界では「ボール表紙本」と通称している。表紙に厚いボール紙を用いて、上にタイトルや飾り枠、あるいは多くは多色刷りの表紙絵を印刷した紙を貼りつけた略装の洋装本である。そして、背は多くのものは角背で、ごらんのような背布を貼り付けて装訂してある。用紙は、比較的粗悪なザラ紙のような洋紙で、したがって経年変化で酸化して茶色く変色しているものが殆どである。こういう装訂は、おそらく西洋から入ってきたリードル、つまり語学教材のようなものがお手本だと思うが、これは明治20年くらいがその刊行のピークであって、明治三十年以降はめっきりと数が減り、やがてもっと上質の洋装本に取って代わられるのである。いわば鹿鳴館時代に代表されるような、文明開化的文物の一つにほかならない。この本は出版人が福澤諭吉となっていて、慶應義塾の比較的早期の出版物である。また、ボール表紙本としてはもっとも早い時期の出版に属する。慶應義塾の出版物でも、『学問ノスヽメ』のごときは、木版、活版いずれも、通常の和綴じ本なので、この本などは新機軸を狙って出した文明開化的出版であったろう。内容も装訂も、ともにこの時代をよく表している。いまこういうきれいな状態の初版本が手に入って、これを眺めていると、明治11年時に44歳であった福澤の思いが偲ばれるような気がする。慶應義塾の往時の好個の出版物がわが書室に来てくれたことを、私は塾員の一人として、たいへんに嬉しく思っている。

2021年1月27日水曜日

ヘルシー餡こを試作。じつにうまい。


 しばらく御無沙汰でありました。
 旧年12月16日に、尿管結石の手術を無事すませ、予後は順調に回復しておりましたが、一月に入って25日に、尿管保護のため術後も残置してあったステントを抜く施術をうけてきました。こんどのは外来で、簡単な施術で抜去できます。
 これにて、尿管結石は一件落着、いまはもう心配なく元通りの超速歩で、運動のための歩行を始めています。きょうも温かな空気のなかを、汗をかくほどのスピードで8000歩歩いてきたところです。
 ところで、きのう、一日がかりで、砂糖は一切使わず、小豆と米麹だけのヘルシー餡こをつくりました。作り方はネット上にいくらも出ているので、参考にさせてもらいました。あずきは250g,乾燥米麹が300gという割合でつくりました。小豆は一度茹でこぼして苦味を抜き、それから電気釜の玄米モードで尋常に炊きます。これを60度までさましてから、そこに米麹を投じてよく攪拌し、電気釜の保温モードにして蓋はしめず、濡れ布巾で上を覆っておいて、8時間発酵させるという方法です。途中、二時間ごとに攪拌。それだけで、できあがったのが上記写真の左の餡こ。これがほんとうに上品なあっさりとした甘みで、小豆の香りも申し分なく、初めて作ったにも拘らず非常に美味しく出来上がりました。
 いま、それを冷たい状態で頂いたところですが、むろん温めて善哉にしてもよろしく、お餅などといっしょに頂くのも一趣向です。ぜひお試しを。