2017年12月26日火曜日

クリスマス


 きのうはクリスマスだった。
 私のところは、以前は自宅にみんな集まって、イギリス直輸入のクリスマス・プディング(これについては『イギリスはおいしい』参照)など楽しみながら、クリスマス・ディナーをやったものだったが、今は息子一家はニューヨークに在住だし、娘一家は横田の教会脇の牧師館に住んでいるので、なかなか小金井の実家に大勢であつまるのも大変だしで、このごろは私ども夫婦が娘の家に出かけていって、孫どもといっしょに賑やかにクリスマスを祝うことにしている。まあ、娘婿が牧師なので、クリスマスのときは、いつもよりすこし念入りな食前の祈りなどするけれど、あとは特に敬虔とかいう感じではなく、ひたすら山のようなプレゼントをびりびりと開けて、ただ賑やかに遊ぶだけである。
 アメリカのクリスマスというと七面鳥のローストを思い浮かべるが、ことしは11月の感謝祭の日に七面鳥を焼いたので、クリスマスはポークリブのローストと、ケンタッキー・フライドチキンということになった。まあ、たまには、KFCも悪くない。が、日頃あまり油っ気の強いものは食べないので、きのうは夜までお腹が減らなかった。
 さて、写真は、私の家の近所の愛すべき洋菓子餔メリクリのクリスマスケーキと、わが秘書井上迪子君のお祖母様お手製のシュトーレン・トルテである。シュトーレンはドイツのクリスマス菓子だが、ほんとうはクリスマスの日まで、すこしずつ薄く切って食べて行くというのが習慣らしい。が、こちらはなにしろ大喰らいのアメリカ男がぞろぞろといる家なので、きのう一日でたちまち食べ尽くしてしまった。やわらかで、日本的な風趣があって、しかし、スパイスの効いた好風味、大いに楽しませていただいた。お祖母様ありがとうございます。
 そして結局その日の夕食は、胃の負担を減らすために野菜入りのお粥となった。呵呵。