2013年7月30日火曜日

熊本近代文学館講演

先週末、熊本近代文学館の招きで、講演に行った。
『源氏物語の愉悦』という演題で、源氏の読みどころをどう捉えるかという話をした。予定では一時間半ということだったが、よくばって色々話したので、100分ほどの講演になった。
しかし、聴衆はすこぶる熱心に耳を傾けてくれて、行った甲斐があったというものであった。
熊本は、しかし、非常に蒸し暑くて、さすがにちょっと体力を消耗。
それでもめげずに朝晩に歩いて体調の保全を図ったが、かえって体力を消耗してしまった。暑いのはほんとにいやである。
講演には、地元熊本放送のテレビクルーが取材に入り、またきくところでは、同時刻にクマモンと呼ばれる、いわゆるゆるキャラが来館した由であるが、私はもとより興味がないので見には行かなかった。

 

2013年7月14日日曜日

無門庵コンサート

毎日ウンザリするような蒸し暑さのなか、昨日は、暑気払いというようなつもりもあって、西国立の「無門庵」という和食レストランで行われたディナー・コンサートに出かけてみた。
あまりこういう会には行かないのだが、今回は、私が敬愛する勝又晃君が出演、また荒牧小百合さんの共演、さらには西島麻子さんの伴奏というわけで、みんな知友がたのコンサートとあって、めずらしく夫婦で出向いたのであった。
無門庵は、むかしは旅館であったところを改造して、今は大きな和食レストランになっているのだそうで、駐車場も広々として、なかなかよいところであった。今まで知らない店だったが、今後は、しゃぶしゃぶなどを食べにいってもいいなと思っているところである。
先に懐石のコースを食べて、それが終ってから、「たけくらべ」という蔵のようなつくりのカフェバー棟のほうでコンサートがある。ごくごくささやかな会場ゆえ、目と鼻の距離で勝又・荒牧両君の迫力満点の歌が聞けるので、たいへんに楽しいことであった。こんなところで、小さなコンサートってのは、肩が凝らなくてなかなかいいなあと思ったことである。演奏曲目も、皆さま御存知の名曲揃えという趣向で、おそらく来聴の方はみなさん大いに楽しんだことと思われる。
コンサートそのものは、45分ていどのミニコンサートで、もう少し聞きたいなあという思いが残ったけれど、まず、その「もう少し聞きたい」思いというものも余韻が残って良いかも知れないと感じた。

2013年7月6日土曜日

孫娘

六月の二十六日に、アメリカに住んでいる息子の家族が一時帰国して、目下隣の棟に暮らしている。息子自身は仕事で忙しくて来られないのであるが、その妻子だけが日本で夏二ヶ月を過ごそうということになったのだ。
息子には二人の娘がいて、上は四歳、下はやっと二歳になるところだが、それはそれは、ふたりともオシャマで、毎日見ていると楽しいこと限りが無い。
もちろん、さすがにずっと相手をしているのも疲れるが、そこはそれ、ジージはお仕事だからね、と言い聞かせれば、「じゃ、バイバイ」と隣の自宅へ帰ってくれるので、まあそれほど困りもしない。
むしろ問題は、この娘たちがまことに愛くるしいことで、とくに上の娘はもう言葉は自由自在だから、話をしていると感心することばかりだ。それゆえ、ついつい仕事をそっちのけにして相手をしてしまう。英語の本を読んでやるなんてのは、もっぱら私の役目だが、たいてい、長いものを読んでいるうちにすやすやと寝てしまうところが、まことにかわいらしい。
そんな日常のなか、きょうは、カメラの使い方を教えて、彼女は生まれて初めてカメラの撮影に臨んだ。
そのショットがこれである。手で持って撮るとどうしてもぶれてしまうので、テーブルの上に置いてシャッターを押させた。その加減で、私の頭の天辺が一部切れてしまっているが、そこはそれ、まあ見許すことにしたい。
この娘は、遺伝子的には、なにやら私自身にとても近いものを感じるところがあり、将来は楽しみだなあと、じつはひそかに思っているのである。まあ、ジジ馬鹿と笑わば笑えというところか。呵呵。