2009年4月29日水曜日

鳥取県西園浜の地引き網

25日から28日まで、鳥取県の倉吉市付近の西園という浜で今
も行われているという地引き網漁を取材しに、はるばるとロケに
行ってきた。NHKBSハイビジョンの旅番組(タイトルや放送日
は別途詳細に告知します)での企画だったが、なにしろ嵐男の私の
こととて、連日の荒天、雨風、そして寒気、荒波と艱難辛苦を凌い
での収録だった。この写真はその撮影クルーが、私を収録している
ところをちょっと撮影したもの。四人とも気持ちのいい男達で楽し
い仕事であった。右端のキム・ジョンナムによく似た男が今回の
ディレクター永倉君。みんな、ご苦労様でした。浜で出会った網元
の松井さん、船頭の梅津さんはじめ、網衆のオトーサンたちにも感謝!

2009年4月22日水曜日

二見饅頭

各地巡歴の際、どうしても素通りできないのは、饅頭である。饅頭
は、もともと中国から禅宗とともに伝来して、しだいに日本化しな
がら全国に伝播したものだが、その土地土地に名物饅頭があって、
私ども下戸連には楽しい味わいである。これが上戸連だと地酒とい
うことになるのだろうけれど、私はもっぱら地饅頭というところで
ある。この写真は、先日防長逍遥の折しも、矢玉のあたりで有名な
る二見饅頭というものに見参して、さっそくこれを味わっていると
ころである。この写真の場所は、特牛(こっとい)という港で、こ
こにもまた特牛饅頭という洋菓子があった。二見饅頭は、素朴なな
かに、なかなか味わい深いものがあって、上乗の饅頭であった。

2009年4月21日火曜日

天然のわさび

19/20の二日間、ことし初めて、山梨県北杜市白州の山中にある山荘
に行ってきた。いままで忙しくて行かれなかったので、山荘開きと
いうことをかねて、BS朝日の密着取材番組のロケを敢行したので
あった。そこで、読書、料理、スケッチ、散策、インタビュー、文
章書きなど、いろいろなことをやらされて、丸一日かかってロケは
終了。もう日が暮れていた。白州の山中は、いままさに新芽若葉の
季節で、ふるような緑がそれはそれは美しかった。こういう新緑の
山はほんとうにいいなあ、と仕事を忘れて眺め入った。写真は、私
の家のすぐわきに流れているせせらぎに自生している天然のわさび
である。いまちょうど白い花が美しく咲いていた。もっとも、こう
いう天然のわさびは栽培もののように太い根はそだたない。この葉
をとって、ちょっとスケッチを試みたが、あまり上等の絵は描け
ず、まことにがっかりしたけれど、それをまたテレビが撮って行っ
たのは恥ずかしいことであったなあ。

2009年4月17日金曜日

防長の野を

12日から14日まで、下関市の広報誌『083』の旅取材
で、下関から防長の野をあちこちと歩いてきた。今回は野の温泉と
いうのが一つのテーマゆえ、とうとう、温泉に浸かっているところ
を写真に撮られてしまった。それはともかく、この写真は、その浮
石というところで撮影した野の地蔵の写真。あたりはひろびろとし
た田園で、道の辻にこの小祠がぽつんとたっている。どうです、こ
の二体のお地蔵様のお顔のいいこと。どちらも江戸時代の古い石像
だが、飄々として、おっとりとして、なんともいえない優しさを湛
えている。こういうお地蔵様に遭遇することも野の旅の楽しみである。

2009年4月9日木曜日

「どこへも行かない」旅、文庫化

 この本は、三月二十五日にリリースになったのであるが、もちろ
ん、同名の単行本の文庫化である。ふつう文庫化の場合は内容はあ
まり変えないのだが、この本は、そうとうに変えた。文章も手を入
れたし、写真も一部入れ替えてある。もともと、半分は私のもっと
も信頼する写真家小泉佳春君の写真、残りの半分は私自身の撮影に
かかる写真であった。今回文庫化に際して、私の写真を二枚増加し
たということと、単行本では、紙面の関係でちょっとトリミングし
てある絵が多かったのを、原画通りに復元した。したがって、この
文庫本のほうが、じつは写真としては姿が好い。そして巻末には
「解説」というものは入れず、代りに、私自身の文庫のための後書
きを追記、そこにわがへそ曲がり旅行術十箇条ということを書い
た。かれこれ、単行本とはまた違った面白さがあると思うので、是
非手に取っていただきたいと願っている。

2009年4月8日水曜日

南中野中学校校歌

中野区に、二つの中学を統合して、今年度から新しく南中野中学校
という学校が出来た。その校歌の作詩を頼まれて作ったのが、この
写真に掲げた詩である。じつは、この校歌は、合唱歌曲の大御所、
佐藤眞東京芸大名誉教授の作曲で、その曲が先に作られて、後から
曲にあわせて作詩したものである。そういう方法は、校歌などには
珍しいが、歌謡曲やポップスでは別に何も珍しいことではない。曲
は校歌としてはかなり珍しい曲想の音楽で、それに詩を書くのは決
して易しいことでもなかったけれど、結果的には新しい感じの校歌
ができてよかったと思っている。あとは、この歌を代々の生徒たち
が歌い継ぎ歌い継ぎして、育ててくれることを願うのである。

2009年4月2日木曜日

東京エフエム

今日から新年度。その記念すべき最初の一日、東京エフエムに収録
に行ってきた。
今回は、最新刊の『リンボウ先生のうふふ枕草子』をテーマに、ト
ランスワールド・ミュージック・ウエイズという番組に出演して、
縦横無尽に語ってきたところである。お相手は、旧知の田中美登里
さん。朗読を交えて一時間、大笑いのうちに収録完了。放送は4月
11日とのこと。詳しくは又お知らせします。

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