2010年7月27日火曜日

旅へ!

以前、学校の先生をしていたころは、毎年今ごろになると、いよいよ夏休みが始まるので、ほんとうに嬉しい気持ちがしたものだった。ふつうの会社員とはちがって、大学の先生ともなると、当時は、ほんとうにフルに二ヶ月ほど休みになった。といってもその間遊んでいてはいけないので、私の場合は、学期中は忙しくて手が着かないさまざまな研究とか執筆などをまとめて出来る絶好の期間であった。若いころは、いつも信州の別荘にこもって世俗を離れ、清爽な空気のなかで勉強したものだったが、著述専業になった今は、忙しいばかりでまったく休みはない。せめて数日の旅にでも出てみたいと思うけれど、それすらままならぬ。嗚呼。写真は、イギリスの骨董市でいくつか求めてきた古いトランクで、実に味がある。こういうのを見ていると、「ああ、旅に出たい!」とつくづくおもうのだ。