2012年1月26日木曜日

夕星俳座

 昨年三月に立ち上げた我が句会『夕星俳座』も、はや年を越した。新年の句会は、ちょっと気張って、入谷の普茶料理店「梵」に会場をお借りして、ご馳走を食べるのと両方のお楽しみとした。わが句会としてはあくまでも例外的開催である。
 みよ、この同人たちの、真剣そのものの表情を。これは只今配られた句一覧を睨みながら、各人それぞれに選句をしているところである。
 この後、各人五句ずつを選んで、そのうち一句を特選とし、平選句は一点、特選は二点として、点数を集計し、点数の多い句から順に、みなで合評をしていく。合評ったって、目を三角にしてやり合うのではなくて、和気靄々、微笑哄笑苦笑憫笑のうちに、それぞれの句の良さ、また不足なところなどを忌憚なく語り合う。こういうことによって、自然自然に、俳句というものの面白さや難しさが分かってきて、いつしか上達していくものである。世上一般の句会と違って、師匠だの弟子だのという関係性はないので、みんな平民、みんな平等、そこがまた愉しい。