2019年12月9日月曜日

慶應女子高の教え子たち



 きのう、私の古稀を祝ってくれるというので、慶応義塾女子高校で教えていた頃の教え子たちが20人ほど集まってくれた。
 上野公園のなかに韻松亭という料理屋があって、その二階テラスに面した洋間での、鳥すきを中心としたおいしい夕食をともにしながら、懐かしい話に花を咲かせた。教え子といっても、何学年も教えたなかで、この学年だけは、卒業以来ずっとこういう親しみを以て接してきた特別の学年で、まことに嬉しいありがたいことである。それぞれがもう立派な社会的活動をしていて、お医者さまあり、税理士あり、大会社の幹部あり、大学の先生あり、NPOの活動家あり、家庭婦人として家族を支えている人あり、いろいろであるが、そういう肩書きとか地位とか、そんなことはまったく関係なく和気靄々たる交友関係を持しているところが、彼女たちの嘉すべきところである。今年はもう56歳とかそういう立派な年齢になっているはずであるが、会えば高校生の頃の気分が即座に蘇ってくる。教師という仕事は、こういうことがあるから楽しい。おいしい鳥すきを食べながら、談論風発、話しは尽きず、ほとんど閉店になるまでお喋りに打ち興じた。みんな元気でね。ありがとう。