2020年1月9日木曜日

昼の月


 新春早々の一月五日に、日本合唱指揮者協会という団体に招かれて、今年最初の講演仕事をしてきた。
 『歌曲の詩を読む』という主題で、「城ケ島の雨」の、北原白秋の詩の解析と鑑賞というのが主な内容で、もう一つは、「七つの子」という野口雨情の詩をどう読むべきかということもすこし話した。
 会場は、新宿の京王プラザホテル42階であったが、講演が始まる前・・・3時半からという予定だったが、その前の総会が押せ押せになって、実際には、3時四十五分からの講演となった。その待ち時間に、ふと窓外をみると、すばらしい冬晴れで、その中天たかく昼の月が見えた。午後3時ころに月が見えるのは珍しいので、すぐに写真に撮ったが、肉眼でみるとけっこう大きな月なのに、写真にとると、こんなケシ粒みたいな白い点になってしまうのは不思議な気がする。つまりそれくらい、私どもの肉眼というのは、選択的に物を見ているのだということがわかる。上の写真をクリックして拡大表示すると、たしかに白く月が写っている。
 平和な一日であった。