2009年2月1日日曜日

ベンツの試乗記

 もう何年になるだろうか。メルセデスベンツが出している『メル
セデスマガジン』という宣伝雑誌があって、そこに、「リンボウ先
生のメルセデス三昧」という試乗記の連載を書いている。この雑誌
は季刊なので、年四回に過ぎないのだけれど、わが愛するメルセデ
スのいろんな車にたっぷりと試乗できるので、これは仕事ながら
もっとも楽しい仕事である。試乗といっても、一週間ほどもずっと
借りておいて、その間どうかすると、名古屋とか大阪とか、いろん
なところまで長距離を走っていくこともある。この連載は、写真も
文章も私が一人でやっているので、まあ大変といえば大変だけれ
ど、楽しさも二倍だともいえる。大変なのは、撮影する場所を探す
ことである。自由に車を置いて撮影できて、しかも、風景のいいと
ころを探すのは、ひとつの腕の見せ所だが、日本中探せば、案外と
いいところが見つかるものである。上の写真は、E320CDI、
最近乗った車のなかでは白眉ともいうべき名車。エンジンは最新鋭
のディーゼルだが、その滑らかで、トルクが豊かで、しかもセク
シーな味わいのあること特筆ものである。高速を走っていて、これ
ほど安全・快適、かつ楽しい車は比類がない。しかも一給油で
1200キロくらいは軽く走るという低燃費である。うーむ、感心。も
しお金があったら、なにを差し置いても、ぜひ買いたい車。これほ
どの傑作は当今の日本の車にはまったく見あたらない。下のかわい
いのは、ベンツが作っている超コンパクト、スマートである。こん
なに小さくても、ドアの閉まる音などは、優に高級セダンに匹敵す
る。運転席に座ると、その強固なボディとい、重厚な走りかたとい
い、どうしてどうして、やっぱりこれがベンツの味がする。さて、
これらの撮影場所、どこだかお分かりになるだろうか?