2012年12月31日月曜日

2012年大年

激動の、そして呆れ返った2012年も、とうとう最後の日になってしまいました。
一年はあっという間です。
そして、おそらく一生もこうやってあっという間に過ぎていくのであろうという感慨がしきりと去来します。
おかげさまで『謹訳源氏物語』も、ただいま第九巻を最終校正中で、新年早々にはリリースの運びとなりました。残るはあと一巻。第十巻にも、まもなく着手しますが、なにやら名残惜しい気持に駆られる日々でもあります。第十巻の刊行は六月の予定で、遅延のないように最大限の努力を傾けたいと思います。十巻成就の後は、このあまりにも素晴らしい文学の至宝について、できるだけ多くの人にその面白さ美しさを解っていただけるように、全国、いや世界のどこへでも出向いて講演活動などに精出したいと思っています。
どうぞみなさま、相変りませずご支援ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
この写真は、先日大阪のほうへ講演に出向く途中、伊那谷において撮影した南アルプスの連山です。白きたおやかな峰々。よろずこのように、凛乎として、またきよらにありたいものです。
  大年の閑寂なるを愛しをり    宇虚人