2016年7月24日日曜日

夏祭

きょう、夕方にまた町まで歩きに行った。もちろん運動のためである。山荘のあたりは熊公が出るので危険で歩けないので、わざわざ町まで出るのである。すると気温が、山荘のあたりより数度乃至五度くらい高くて、町は暑いのだった。
 しかし、きょうは近在の若一王子神社(にゃくいちおうじじんじゃ)の例大祭の日で、町中が歩行者天国になっていた。面白いから見物に行ったところ、各町から祇園祭の山鉾のような山車や舞台が行列して、それはなかなか盛んなものであった。
 さらに行くと、駒に騎乗した稚児の行列などもあって、どこからか集めてきた各種の馬に跨った稚児たちが、悠々と通り過ぎていった。山車の前には、町内の大人というか長老というか、貫録を見せたおじいさんたちが羽織袴にパナマの帽子やら、裃に陣笠やら、黒いスーツの正装やらで粛々と先導していくのであった。この写真の山車は、高見町からでた「安珍清姫」の舞台であった。舞台下は囃子方が入っていて、御簾内で囃子を奏でる。なかなかの盛儀と見えた。普段は寂しい町も、この時ばかりは人だかりでエネルギーを取り戻しているように見えた。