2019年3月31日日曜日

古稀の祝い



 きのう土曜の宵、新宿のさる寿司屋で写真のような集まりがあった。
 これは、私がはるかむかし・・・もう三十年余も昔に、上智大学の大学院で書誌学を教えたことがあった、その時に私のゼミに参加した諸君が私の古稀を祝ってくれたのである。いまもこうして和気あいあいたる雰囲気のなかで、一介の非常勤講師に過ぎなかった私の古稀に祝宴を開いてくれた、まことに嬉しい限りである。彼らは、十年前の還暦のときも、おなじように祝ってくれた。それから十年が経って、みな相応に立派になり、大学、高校、高専などの教職や研究職にあって、大きな仕事を着々と進めている。
 結局、教職というものは、そうそうお金が儲かるわけでもなく、世間的に有名になるわけでもないけれど、こうやって、何年経っても「先生、先生」と言ってくれる教え子たちがいる、それがなによりのことである。きのうは、こうして、ささやかな幸福を味わい得た良い一日となった。