2020年10月4日日曜日

日光へ孫どもを引率して

 GO-TOキャンペーンの東京解禁を待って、恒例の孫ども教育旅行に行ってきた。昨年は長男のタイタスだけを連れて行き、毎年満十歳になったら、一人ずつ連れて行くという予定だったのだが、もう面倒だから全員一緒に行こうということになって、娘夫婦と四人の孫どもを同行、日光全域の歴史的遺物や景観を見学してきた。まずは日光街道杉並木。これは日光域の入り口にあたり、このすぐわきに江連家住宅と、報徳庵という蕎麦屋がある。日本蕎麦はあまり食べないアメリカ孫どもだが、これも教育の一環として問答無用でたべさせた。杉並木は、亭々と古木が茂って、いつみても美しい。

 次に、大正天皇の夏の御別邸であった、田母澤御用邸を見学。これは廃虚のようになっていた御用邸を近年レストアして一般に公開したもので、紀州徳川家の中屋敷が一部移築されていて、まことに美しい。上の写真は、見事に造形された別邸の庭を、次男のエイサと三男のサイラスが、感慨深げに眺めているところ。

東照宮、輪王寺、宝物殿、と巡ってのち、華厳の滝を見物し、シェ・ホシノというフランス料理店で昼食休憩。さらに中禅寺湖に添って、林間の歩道を歩き、イギリス大使の夏の別邸を見物。アーネスト・サトウの時代の別邸というが、いまはすっかりリニューアルして美しくなっている。
 この別邸のテラスに座って、眼前の中禅寺湖を眺めていると、イギリスの湖水地方の景色が彷彿としてくる。その意味で、イギリス人にとっては、なんだか故山に向っているような、錯覚を覚えたかも知れぬ。気候や温度などもイギリスの夏に近いのだ。


  ついでに、おとなりのイタリア大使館夏別邸も見学。こちらは昔ながらの建物で、ラテン的なテイストが横溢し、イギリスに比べるとどこか享楽的である。
 かくて、今年の日光見学旅行がおわり、くたくたになって帰ってきたしだいである。