12日から14日まで、下関市の広報誌『083』の旅取材
で、下関から防長の野をあちこちと歩いてきた。今回は野の温泉と
いうのが一つのテーマゆえ、とうとう、温泉に浸かっているところ
を写真に撮られてしまった。それはともかく、この写真は、その浮
石というところで撮影した野の地蔵の写真。あたりはひろびろとし
た田園で、道の辻にこの小祠がぽつんとたっている。どうです、こ
の二体のお地蔵様のお顔のいいこと。どちらも江戸時代の古い石像
だが、飄々として、おっとりとして、なんともいえない優しさを湛
えている。こういうお地蔵様に遭遇することも野の旅の楽しみである。
2009年4月9日木曜日
「どこへも行かない」旅、文庫化
この本は、三月二十五日にリリースになったのであるが、もちろ
ん、同名の単行本の文庫化である。ふつう文庫化の場合は内容はあ
まり変えないのだが、この本は、そうとうに変えた。文章も手を入
れたし、写真も一部入れ替えてある。もともと、半分は私のもっと
も信頼する写真家小泉佳春君の写真、残りの半分は私自身の撮影に
かかる写真であった。今回文庫化に際して、私の写真を二枚増加し
たということと、単行本では、紙面の関係でちょっとトリミングし
てある絵が多かったのを、原画通りに復元した。したがって、この
文庫本のほうが、じつは写真としては姿が好い。そして巻末には
「解説」というものは入れず、代りに、私自身の文庫のための後書
きを追記、そこにわがへそ曲がり旅行術十箇条ということを書い
た。かれこれ、単行本とはまた違った面白さがあると思うので、是
非手に取っていただきたいと願っている。
ん、同名の単行本の文庫化である。ふつう文庫化の場合は内容はあ
まり変えないのだが、この本は、そうとうに変えた。文章も手を入
れたし、写真も一部入れ替えてある。もともと、半分は私のもっと
も信頼する写真家小泉佳春君の写真、残りの半分は私自身の撮影に
かかる写真であった。今回文庫化に際して、私の写真を二枚増加し
たということと、単行本では、紙面の関係でちょっとトリミングし
てある絵が多かったのを、原画通りに復元した。したがって、この
文庫本のほうが、じつは写真としては姿が好い。そして巻末には
「解説」というものは入れず、代りに、私自身の文庫のための後書
きを追記、そこにわがへそ曲がり旅行術十箇条ということを書い
た。かれこれ、単行本とはまた違った面白さがあると思うので、是
非手に取っていただきたいと願っている。
2009年4月8日水曜日
南中野中学校校歌
中野区に、二つの中学を統合して、今年度から新しく南中野中学校
という学校が出来た。その校歌の作詩を頼まれて作ったのが、この
写真に掲げた詩である。じつは、この校歌は、合唱歌曲の大御所、
佐藤眞東京芸大名誉教授の作曲で、その曲が先に作られて、後から
曲にあわせて作詩したものである。そういう方法は、校歌などには
珍しいが、歌謡曲やポップスでは別に何も珍しいことではない。曲
は校歌としてはかなり珍しい曲想の音楽で、それに詩を書くのは決
して易しいことでもなかったけれど、結果的には新しい感じの校歌
ができてよかったと思っている。あとは、この歌を代々の生徒たち
が歌い継ぎ歌い継ぎして、育ててくれることを願うのである。
という学校が出来た。その校歌の作詩を頼まれて作ったのが、この
写真に掲げた詩である。じつは、この校歌は、合唱歌曲の大御所、
佐藤眞東京芸大名誉教授の作曲で、その曲が先に作られて、後から
曲にあわせて作詩したものである。そういう方法は、校歌などには
珍しいが、歌謡曲やポップスでは別に何も珍しいことではない。曲
は校歌としてはかなり珍しい曲想の音楽で、それに詩を書くのは決
して易しいことでもなかったけれど、結果的には新しい感じの校歌
ができてよかったと思っている。あとは、この歌を代々の生徒たち
が歌い継ぎ歌い継ぎして、育ててくれることを願うのである。
2009年4月2日木曜日
2009年3月29日日曜日
最後の社中会同
昨日は、慶應義塾大学三田キャンパスの「山食」で、菊籬高志堂社
中会同を開催した。今回は、『私の六十年を振り返って』という話
を、昔の写真などを映写しながら、一時間半おはなしし、そのあと
和気靄々の立食パーティ。会同も年々参加者が漸減して、今回など
は三十名ほどになってしまったので、そろそろこの会同の使命も終
わったものと思い、還暦を期して、思い切って社中会同の最終回と
することにした。そして、読者サロン菊籬高志堂も、この際活動を
終了し、今年度かぎりで解散ということを発表したのであった。な
にやら名残惜しい気はするけれど、これから私は『林源氏』の大仕
事に全力を傾注することにしたので、また作品が仕上がった時にで
も、臨時にこうした会合が出来たら幸いと思う。昨日の会合は、参
加者が少なかった分、参加して下さった方々はほんとうに気持ちの
良い、熱心な読者揃いで、会場はまるで春風そよぐ花盛りの感じがした。
残念ですが、これで菊籬高志堂の扉を閉じます。いままで、会員
の皆様ありがとうございました。
中会同を開催した。今回は、『私の六十年を振り返って』という話
を、昔の写真などを映写しながら、一時間半おはなしし、そのあと
和気靄々の立食パーティ。会同も年々参加者が漸減して、今回など
は三十名ほどになってしまったので、そろそろこの会同の使命も終
わったものと思い、還暦を期して、思い切って社中会同の最終回と
することにした。そして、読者サロン菊籬高志堂も、この際活動を
終了し、今年度かぎりで解散ということを発表したのであった。な
にやら名残惜しい気はするけれど、これから私は『林源氏』の大仕
事に全力を傾注することにしたので、また作品が仕上がった時にで
も、臨時にこうした会合が出来たら幸いと思う。昨日の会合は、参
加者が少なかった分、参加して下さった方々はほんとうに気持ちの
良い、熱心な読者揃いで、会場はまるで春風そよぐ花盛りの感じがした。
残念ですが、これで菊籬高志堂の扉を閉じます。いままで、会員
の皆様ありがとうございました。
2009年3月26日木曜日
関東クラブ
きょうは、大手町の銀行協会ビルのなかにある、関東クラブという
ところに招かれて『旅に行こう』という講演をしてきた。パワーポ
イントであれこれの旅の風景写真を映しながら、気楽な話をした。
このクラブは、銀行協会と親縁のある紳士クラブで、歴代の理事長
は日銀総裁経験者が務めることになっているらしい。現在は、福井
俊彦前日銀総裁がその職にあるので、今日も参席され、最前列で聞
いておられた。穏やかで感じの良い紳士淑女がたの集りで、和気
靄々、まことに気持ちの良いひとときであった。この写真は、クラ
ブの応接室からみた大手町界隈の夕景。こうしてみると、東京はほ
んとうに美しい町だなあと、いつも思う。この左手の方向に、皇居
が一望される絶好のロケーションに、このクラブはある。
ところに招かれて『旅に行こう』という講演をしてきた。パワーポ
イントであれこれの旅の風景写真を映しながら、気楽な話をした。
このクラブは、銀行協会と親縁のある紳士クラブで、歴代の理事長
は日銀総裁経験者が務めることになっているらしい。現在は、福井
俊彦前日銀総裁がその職にあるので、今日も参席され、最前列で聞
いておられた。穏やかで感じの良い紳士淑女がたの集りで、和気
靄々、まことに気持ちの良いひとときであった。この写真は、クラ
ブの応接室からみた大手町界隈の夕景。こうしてみると、東京はほ
んとうに美しい町だなあと、いつも思う。この左手の方向に、皇居
が一望される絶好のロケーションに、このクラブはある。
2009年3月24日火曜日
またまたまた・・・
さて、ここもと、またまた新しい本が刊行になった。今年はどうい
うものか、出版ラッシュという感じが続いている。この本は、今を
時めく脳科学者茂木健一郎さんとの対話をまとめたもので、親しみ
やすい読み物という感じになっているかと思うので、ぜひ手に取っ
てご覧頂きたいと思う。いま、JRの電車のなかの電子広告にも出
ているそうで、それを見た知人が、びっくりしてメールをくれたの
で、こちらもびっくり。茂木さんは、ほんとうに話しやすい方で、
しかも対話には一切の予見を排して臨みたいということで、前もっ
ての打ち合せはおろか、顔さえ合わすことなく、いきなりぶっつけ
本番で対話に臨んだ。それが、結果的にはとても面白い結果を生ん
だように思う。楽しい対話で、もっと話したいと思ったことである。
うものか、出版ラッシュという感じが続いている。この本は、今を
時めく脳科学者茂木健一郎さんとの対話をまとめたもので、親しみ
やすい読み物という感じになっているかと思うので、ぜひ手に取っ
てご覧頂きたいと思う。いま、JRの電車のなかの電子広告にも出
ているそうで、それを見た知人が、びっくりしてメールをくれたの
で、こちらもびっくり。茂木さんは、ほんとうに話しやすい方で、
しかも対話には一切の予見を排して臨みたいということで、前もっ
ての打ち合せはおろか、顔さえ合わすことなく、いきなりぶっつけ
本番で対話に臨んだ。それが、結果的にはとても面白い結果を生ん
だように思う。楽しい対話で、もっと話したいと思ったことである。
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