2016年5月6日金曜日

地には菜の花

世の中はゴールデン・ウイークだというので、さぞかし道が混むだろうと思い、毎年この時期は外に出ないで過ごしてきたのだが、今年は、ふと思い立って、三連休の中日五月四日に信州信濃大町の山荘へやってきた。すると、この日は中央高速はまったくガラガラに空いていて、三時間半ほどで到着することができた。こんなことなら、毎年来ようかなあと思っているところである。
 今回は、北山ドクターも、御母堂を伴って来村されたのだが、折しも新緑が滴るようで、その美しさは御母堂にも大変喜んでいただけたそうである。まことにめでたい。
 しかし、私の方は、どういうわけかひどい寝違え状態で、まるで首が回らず、その痛みでろくに夜も眠れないありさま。とはいえ、喧騒を離れて、新緑滴るごとき信州の天地に遊んでまことに心の保養になった。
 きょうは、北山ドクターと同道して、白馬のほうまで蕎麦など食べに行った。快晴の空のもと、芽吹きの山には、まだ桜も残り、地には一面の菜の花、そして田には満々と水が張られて、いよいよ田植えの時期となった。
 信州のもっとも美しい佇まいが、そこにあった。一年に何度とない好日である。