2008年12月8日月曜日

幽霊の干物???

私もそうとうにいろいろなものを、全国各地で食べていると自負し
ているのだが、それでも、ときどき「未知との遭遇」があって、驚
かされる。6日に、小倉で『自分らしく生きる』というテーマ
で講演をしてきた。小倉に行くとき、私がもっとも楽しみにしてい
るのは、旦過市場(たんがいちば)を見て回ることだ。ここには、
あらゆる食べ物を、びっくりするような安価で売っている。しか
も、魚菜ともに、おどろくほど新鮮で質が良い。また、寿司だの、
一銭洋食だの、薩摩揚げだの、お菓子だの、炊き込みご飯だの、サ
バや鰯の糠炊きだの、そりゃもうみるからにおいしそうなものが
あって、それを買って、場内の無料休憩所でパクつくのも、旅の楽
しみの一つである。この写真にうつっている「幽霊の干物」のよう
なものは、「タラの胃袋」という干物で、こいつを四日かけて水で
戻して甘辛く煮付けて食べるのだ、と魚屋さんのオバチャンに教
わった。東京ではいっこうに見かけないもので、私も生まれて初め
て見た。どんな味のものか、これも未知のところ。されば、試しに
買ってみたので、これから四日かけて戻して、料理を試みてみよう
と思っているところである。