2008年8月3日日曜日

小金井薪能『黄金桜』


この8月17日(日)に、都立小金井公園において、第三十回の小金井薪能が開催される。津村禮次郎師と私が、三十年余の昔に、この小金井公園の夜桜(当時は、夜は森閑と鎮まってひと気なく、よい眺めであった)の下を散策しながら、こういう桜花月影のもとで薪能をやったら素晴らしいでしょうね、と語りあったのが、そもそもの始まりであったことを思うと、それから三十年という月日を重ねてきたこと、万感の思いがある。その三十回を記念して、今年は、はじめて新作の能を出すことになった。そこで私が詞章を創作し、津村師が付曲して『黄金桜』という曲を作った。夜桜のもとの空想から始まったことを思うと、なにやら不思議の感がある。その『黄金桜』の稽古も、今や佳境に入っている。この写真は、津村師の御自宅稽古舞台における稽古風景。左が津村師、右は、ツレ代官役の桑田貴志君。初演の舞台、乞う御期待、というところ。ぜひ皆様揮って見物にお出で下さい。JR武蔵小金井駅みどりの窓口でもチケットを扱っているほか、小金井薪能事務局でも承り中。電話042-387-1712,またはファックス042-385-9237、ただし電話受付は平日(除、土・日・祝)の午前10時から午後五時まで。